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\カネカにプラガールズがやってきた/

愛媛大学付属高等学校 理科部の「プラガールズ」が、カネカ高砂工業所に来てくれました! プラガールズは、海洋汚染プラスチック問題を解決するための研究をしている高校生です。カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®(以下、Green Planet)を生産するカネカの研究者と話をしたい! と手紙をいただき、研究所のある高砂工業所でディスカッションしました。(記事担当:宅)

意見交換をしたい! と丁寧な手紙をくれました!

ディスカッションでは、専門的な内容が飛び交い、白熱した議論となりました。このnoteでは、詳しいその内容というよりも、プラガールズの活動や研究への考えを紹介します。


プラガールズは、市販の天日塩を買い、数種類の塩から微生物を取り出して生分解性プラスチックを作っています。さまざまな研究発表会で活動の発表をし、特別賞を受賞したり、メディアへの情報発信など、精力的に活動しています。

暑い中、カネカ高砂工業所に来てくれたプラガールズの3人

実験室での研究だけでなく、海岸調査など野外活動も行っているプラガールズ。

海岸調査をしていると、プラごみがすごく多くて驚くんですよ!

と、海岸調査の際ショックを感じたという、1年生の廣江 実采(ひろえ みのあ)さん。

バイオマスプラスチックが必ずしも生分解するわけではないことが実験で分かり、海洋汚染プラごみゼロを目指すには、生分解性プラスチックの普及が重要だと、研究に取り組んでいます。

バイオマスプラスチックは、原料がバイオマス(=再生可能な有機資源由来の物質)のプラスチックで、生分解する/しないは、定義ではないのです。バイオマス由来で生分解するプラスチックは、実はあまり多くありません。
生分解性プラスチックが海洋汚染問題解決に貢献する一方で、バイオマスプラスチックは二酸化炭素低減に貢献するため、どちらの性質も重要です。
ちなみにGreen Planet は、バイオマス由来で生分解"する"素材です!
*生分解の速度は海水温などの環境により異なります。

海岸調査でプラガールズのみなさんが見た、ごみの山


これから研究のことを、自分自身がもっと理解して、生分解性プラスチックに関する啓発活動をしていきたい

と、意気込みを語ってくれたのは、1年生の蔵野 美結(くらの みゆ)さん。

全校生徒と保護者に意識調査を行ったところ、環境問題意識が低く、知識があまりない実態が浮き彫りになったといいます。また、マスメディアから取材依頼が来ると、生分解性プラスチックに関する資料を事前に配布。あらかじめ情報をインプットしてもらい、正しい情報発信がされるよう工夫しています。

プラガールズのリーダー、2年生の村上 陽向(むらかみ ひなた)さんは、おばあちゃんの家が海に近く、よく遊んでいたそうですが、汚くてどうにかしたいなぁと思っていたそうです。理科部に入って、プラガールズの研究を知り、小さい頃の思いが蘇ったといいます。

今回、より効率よくプラスチックを生産する微生物の選び方や、エサとなる原料の選び方などをディカッションし、

学校に戻ってやりたいことが色々浮かんだ!

と、目を輝かせてくれました。

プラガールズ リーダーの村上さん

おわりに

プラガールズのみなさんの柔軟な発想に、わたしたちもとても刺激を受けました。彼女たちが大人になって、よりよい未来を実現してくれるよう期待するとともに、大人になる前に、わたしたちもGreen Planet の普及を通じた、環境負荷低減を実現せねばと、気が引き締まりました。

プラガールズのみなさん、ありがとうございました!

このnoteでは、環境保全に関わる人たちの想いを、今後もお伝えしていきます。これからの記事も、ぜひcheckしてください!

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