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お弁当開発を通じてSDGsを知る!小学校の取組みとは?

「生分解性マテリアルについて教えてもらえませんか?」
ある日、わたしたちのもとにこんな手紙が届きました。生分解性の素材である「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」(以下、Green Planet)の開発をしているので、嬉しいことにこのような依頼は珍しくないのですが、今回の差出人はなんと小学校6年生の方たちでした。なんでも、総合的な学習の授業でSDGsについて勉強して、学習を生かしたSDGs弁当の開発に取組んでいるそうです。今回は、神奈川県の三浦市立初声はっせ小学校6年生(2022年度時点)のみなさんの取組みをご紹介します。(記事担当:宅)

SDGsに取組もう! でも、なにをやる?

「総合の授業は教科書がないんだよ。だから、自分たちでやりたいことを考えてみない?」
6年生になると、先生からこのような提案を受けたそうです。

5年生で学んだSDGsを深掘りした活動を考えることにしましたが、いろんな意見があってなかなかまとまらず……。1学期はテーマを絞れないまま夏休みに入りました。

2学期になり、ある児童さんが、

「お弁当作りにしてみない?」

と提案。お弁当開発なら、フードロスや地産地消、健康、環境など幅広く取組めるため、それぞれ興味がある分野を選ぶことが出来ます。こうして、地球や人にやさしいお弁当開発に取組む13のテーマが決まりました。

それぞれのテーマで興味のあるメンバーでグループを作って、調べ学習や提案を考えます。

お弁当を開発する13のテーマ
 ・三浦ブランド
 ・減塩調理法
 ・減塩調味料
 ・旬
 ・健康
 ・フードロス
 ・隠し味
 ・味付け
 ・アレルギー
 ・環境
 ・栄養素
 ・フードマイレージ
 ・加工食品

生分解性マテリアルについて教えてもらえませんか?

今回手紙をくれたのは、「環境」をテーマに選んだグループです。初声小学校は海に近いので、SDGsの「14 海の豊かさを守ろう」について調べたところ、海洋プラスチックごみ問題を知ったとのことです。そして、お弁当の容器や食器に、環境にやさしいものを使えないか調べていたら、カネカの生分解性マテリアルのCMを見つけ、連絡をくれました。

↓CMはこちらから ★生分解性ソリューション篇をご覧ください


わたしが初声小学校に伺ったのは、気持ちの良い青空の日でした。
まずは海ごみ問題やGreen Planet について、6年生のみなさんに紹介しました。

体育館で特別授業をさせてもらいました

その後、環境グループのみなさんとディスカッション。事前に質問したいことを紙にメモしていて、色々準備してくれていたのだなととても嬉しかったです。Green Planet の開発には30年以上かかっていることをお伝えすると、「お父さんやお母さんが生まれるくらい前!?」と驚いていました。

環境グループのみなさんとのディスカッションはあっという間でした

児童のみなさんに、総合の時間は好き? と聞くと、

うん! 好き!
色々調べるのは難しいけど、楽しい!

と元気よく答えてくれました。

前向きに取組んでいる姿を見て、児童のみなさんの自主性を大事にされているのだなというのが伝わってきました。

最後に、グループのみなさんで考えてくれたお礼のメッセージもいただき、非常に感動しました。今回の訪問が、みなさんの学習の一助になっていれば嬉しいです。

おわりに

今回の取組みの発端を先生に聞いたとき、

「子どもたちがやらされてやる総合ではなく、問題解決型にしたいと思った」

とおっしゃったのが印象的です。そして、先生の狙い通り、児童のみなさんが自分で考えて、調べて、解決策を出そうという姿勢が根付いていました。

Green Planet は、新しい素材の開発という切り口でプラスチックごみ問題の解決を目指しています。これから、子どもたちが大きくなったときに、他の様々な切り口から環境問題解決に取組んでくれるのだろうなと感じました。この記事を読んでくださったあなたもぜひ、マイボトルを持つなど身近にできることを始めてみませんか?