ニコイチ女子大生ユニット「わこころ」が実現する、楽しく! 美味しく! SDGs
今日(2月3日)は節分ですね。無病息災を願う日本の伝統的な行事です。豆まきをしたり、恵方巻を食べるという方も多いかもしれません。大阪発祥と言われている恵方巻は、今や全国に広がり節分に欠かせない存在になりましたが、残念ながら廃棄されてしまうフードロスが問題になっているのをご存知でしょうか? フードロスは、恵方巻だけではなく日常的に起きています。例えば、規格外の野菜や、肉・魚なども廃棄されてしまうことがあるんです。
今回は、規格外の野菜を有効活用するなど、多くの人にSDGsを身近に感じてほしいと取組む、ニコイチ女子大生ユニット「わこころ」の凰えこさんにインタビューしました。やさしい気持ちになれて、エネルギーももらえる、そんな素敵なお話をお届けします。(記事担当:宅)
環境問題って私には何もできないし、聞かないでおこうと思っていた
「わこころ」は、『私たちにも地球にもやさしい社会』の実現を目指して活動する、大学3年生(2023年2月現在)の鳳わこさんと凰えこさんによる2人の女子大生ユニットです。
「エビフェス®」* で規格外のエビを使ったスープの提供に加え、トークセッションに登壇されていました。そこでご一緒した縁で今回のインタビューをお願いしました。
*エビフェス® についてはこちらの記事もご参照ください↓↓
ーーおふたりの出会いは?
大学1年生(2020年)のとき、トランポリンの授業で出会いました。コロナ禍で授業が完全オンラインの中、唯一リアルだった授業で意気投合したんです。半同棲のような感じで、食事も毎日一緒にしていましたね。周りには双子みたいと言われていました。
ーー大学での出会いだったのですね。エビフェス® で仲が良い姿が印象的だったので、もっと前からの仲だと勝手に思っていました。環境問題には昔から関心があったのですか?
実は、私(えこさん)は環境問題って私には何もできないし、聞かないでおこうと思っていました。すごくネガティブな気持ちだったんです。
ーーなるほど、それは意外です。では、どうして環境問題やSDGsに取組もうと思ったのですか?
1年生の後半、わこが環境問題に関する授業を取りました。その授業が、インプットだけではなくて、「あなたならどうする?」と問いかけられる授業だったんです。わこがその授業にとても感銘を受けて、授業の話をいつも私にしてくれました。それから、マイボトルを持つようになったりして、自分にもできることがあるんだと楽しくなってきたんです。環境問題に取組むことに対して、ポジティブな気持ちになりました。
それから、ふたりで何かしたいねと話し、規格外の野菜に目を付けました。
わこは、実家が農家で、昔から規格外品が大量に捨てられてしまうのがもったいないと感じていました。また、カップラーメンや菓子パンなど、学生の食生活が良くないと感じていて、学生にもっと野菜を食べてほしいと思っていたのもきっかけです。
楽しい、美味しい、という気持ちを重視したい
こうして、2020年10月に「わこころ」を結成。色々な人に自分たちのやりたいことをとにかく話し、約半年かかって野菜の卸業者さんとつながれたと言います。そして翌年7月に、規格外野菜を使ったスープの提供を開始。ようやく叶ったという気持ちだったそうです。
そして、色々な人と話す中で エビフェス® を知ったおふたり。エビも廃棄品があることを知り、主催者である、日本海老協会 藤井稚代さんにコンタクトしたそうです。
ーーエビフェス® はどのような思いで参加されましたか?
私たちは、楽しい、美味しい、と感じてもらうことを重視しています。地球にやさしい、だけではやっぱり続かないからです。エビフェス® は楽しく学べるイベントで、ピッタリだと思いました。
エビフェス® では、規格外のトマトとエビを使ったスープを提供しました。エビのおいしさを知ってほしい、頭からしっぽまで殻ごとエビを使いたいと、試作を繰り返しました。殻が気にならないように作るのが難しかったですが、約5か月間の試行錯誤の結果、調味料なしでも美味しいスープに仕上げることが出来ました。
とても嬉しかったのは、イベントのアンケートで「規格外品でもおいしいんだ」「また食べたい」と、規格外品でも美味しいと実感してもらえたことです。押しつけがましく知ってもらうのではなく、美味しさから伝えられて嬉しかったです。
エビフェス® を通じて、野菜以外にも規格外のものが色々あるんだと知りました。これからは、野菜にとらわれず、新しい食材にも挑戦していきたいです。
おわりに
規格外品のスープ提供以外にも、SDGsに取組む企業と就活イベントも開催する「わこころ」。就活にネガティブなイメージを持っている人が多いことに違和感があったそう。
将来のことを考えるのって本当はワクワクするはずなのに・・・
そこで、就活のイメージを変え、ワクワクするものであってほしいと企画したそうです。
さまざまな活動がある中で、「わこころ」のコンセプト『私たちにも地球にもやさしい社会』の芯がブレず、あたたかい心を持ったおふたりだと感じました。これからもイベントや情報発信を行っていくとのこと、楽しみです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
SDGsに取組む人も、最初はハードル高いと感じてたんだな、そしてSDGsに取組むって難しいことじゃないんだと、思っていただけたら幸いです。そしてぜひ、マイボトルやマイバックを持つ、残さず食べる、というような、身近なことからSDGsに取組んでみてくださいね!
このnoteでは、環境保全に関わる人たちの想いを、今後もお伝えしていきます。ぜひ、これからの記事も、読んでくださいね。