展示で魅せる 作って学ぶ ー横浜トリエンナーレでイベント開催ー
3年に一度開催される現代アートの祭典、横浜トリエンナーレをご存知でしょうか?
大規模改修を終えて約3年ぶりにリニューアルオープンする横浜美術館を含め、5つの会場に世界31の国と地域から参加する93組のアーティストのアート作品が展示されています。今回は、日本で初出展のアーティストが31組、新作が20組と世界最先端のアートに触れる絶好の機会です。8回目となる今回のテーマは「野草:いま、ここで生きてる」だそうです。期間中は、アート展示以外にも様々なイベントが開催されています。
実は、3月16日(土)から3月20日(水)に横浜市役所で開催された、横浜トリエンナーレのファミリーイベント「わくわくアートひろば」では、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®(以下、Green Planet)が使われました。今回は「わくわくアートひろば」で開催されたワークショップや展示のご紹介です。(記事担当:宅)
3つのゾーンから成る「わくわくアートひろば」の、展示・WSゾーン内 資源循環局のエリアでは、「海洋プラスチック汚染問題」について訴えかけるアート作品の展示や、海から回収された流木を使ったワークショップ、プラスチックごみを再利用しての万華鏡づくりなどが行われました。
展示作品には、横浜港で回収された自転車やタイヤなどの大きなごみや、プラスチックごみ、リサイクルペットボトルなどが使われています。
「これなんだろう?」と目を引く展示になっているのが印象的でした。
展示物にはクジラの造形物も。2018年に鎌倉市由比ガ浜に漂着した、シロナガスクジラの体内からプラスチックごみが発見されたことを受け、「海洋生物のいのちが、ヒトの生活廃棄物によって影響を及ぼしていることへの警鐘」がテーマになっています。
次の写真、お皿の上に乗っているのは食べ物ではなくプラスチック・・・?なんだか違和感がありますよね。
人は、食事などから1週間に約5gのプラスチックを取り込んでいると言われているのをご存知ですか?お皿に乗っているのは、その約5gのプラスチックをカード上にしたものなのです。
ワークショップでは、横浜港で回収した流木を使った、海の生き物づくりが行われました。1日20組の定員が、連日満席になる大盛況。
資源循環局エリアの展示デザインは玉川大学 田中敬一先生(以下、田中先生)が担当。「海洋プラスチック汚染問題」、というとっかかりづらいテーマにも興味をもって足をとめてもらえるよう、どう視角に訴えかけるデザインにするかを苦労されたとおっしゃっていました。
特に、Green Planetの最大の特徴である、海水中でも生分解する、という表現はとても難しかったようです。最終的に、光で海をイメージしたボウルに、生分解前後の製品を展示。円柱の内側に設置して、自然とのぞきこみたくなる演出になりました。
雑誌「看板経営」4月号で、今回の展示アートなどについて田中先生と対談した様子が掲載されていますので、こちらもぜひご覧ください!↓↓